卒業生・教員からのメッセージ
木之村 駿さん(2021年度卒業)

木之村 駿さん

卒業年度:2021年度 人文学部人文学科 卒業
現在の勤務先:高岡市立南星中学校

三重県出身
教 科 社会科
教師歴 3年目
部活動 野球部顧問 ※地域の野球クラブの監督も務めています。
(2024年度時点)


【三重県出身なのになぜ、富山県で教員に?】
私は生まれてから高校生まで三重にいたのですが、大学進学で富山に来てから富山が好きになり、富山にずっと住みたいと思いました。また、教員を目指すと決めた時に富山大学に富山で教員を目指す仲間が沢山いたこともあり、三重でなく富山で教員として働くことを決めました。
富山大学のOB会や野球のOB会などに参加させてもらっていますが、県外出身の自分でも富山県で帰る場所が1つあるなという感覚があります。
そういった意味でも、富山大学に入って教員を目指し、富山県で教員するというのはメリットかなと私は考えています。


【大学の学びで、教育現場で活かされていることは?】
私は富山大学の人文学部で富山の郷土の歴史について勉強しました。特に佐々成政という戦国武将について研究しました。それを生徒に少しでも知ってほしいと思い、授業の導入等で話をすることができるので、富山大学・富山で4年間学んだ事が大きく活かされていると思います。


【教員になるために富山大学が支援してくれたことは?】
私がよく利用したのは3年生の冬から受講した教員採用セミナーです。
人文学部には教員を目指す学生がいても、なかなか繋がる機会がないため、教員採用セミナーに集まることで、「あの人も教員を目指すんだ」や「富山県で教員になるんだ」という事が分かり、教員を目指す仲間と繋がり、一緒に勉強ができました。
私は教員採用セミナーがなかったら、富山県で教員採用試験を受けていたかどうかも分からないくらい、ありがたい制度だったと思っています。


【スポーツを通して生徒に伝えていることは?】
私は野球に育てられました。野球があるから勉強も頑張れましたし、野球があったから人としても成長できたので、そのようなことを伝えています。
また、私は野球に育てられたので、そういった環境をなくしたくないのと、子供達に野球を目一杯できる環球を作ってあげたいと思い、地域のクラブ活動の指導にも携わっています。


【教員で大変なことは?】
教員の仕事には正解がないことが多く、同じ事が起こらない仕事かなと思っています。様々な事に対応したり、新たに学び続けたりする必要があります。


【教員のやりがいは?】
1番は生徒にエネルギーをもらって働けることです。生徒の成長を見ることができ、頑張ろうとする姿勢や頑張る姿を見られる事が、教員をしていて、とても良い仕事だなと思います。


【教員を目指す人へメッセージ】
現在、様々な媒体で教員という仕事が様々な面から報じられています。「先生ってブラックなんだね」と生徒から聞かれたこともあります。しかし、私自身3年間教職に就き本当に良かったと感じています。それは、生徒の成長を間近で感じることができ、私自身も成長することができたからです。毎年、卒業式の後それぞれの進路(みち)に進んでいく生徒の背中を見ると言葉では表すことのできない晴れやかな気持ちになります。
「働き方改革」「ワークライフバランス」「部活動の地域移行」・・・・
教員を取り巻く環境は常に変化をしています。しかし、現場には今も昔も今後も子供たちがいます。みなさんの熱い想いがこれからの世の中を生きていく生徒には必要です。
みなさんと共に働くことができることを楽しみにしています。
この文章が、勉強の息抜きになれば幸いです。


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