教育実習について

ここでは教育実習に関する情報を提供しています。

1.教育実習のねらい
みなさんが取得を目指す教員免許状は「教育職員免許法施行規則」の規定により、定められた科目を履修し、単位を修得することで、教員免許の取得ができます。教育実習は、「教育職員免許法施行規則」に定められた科目として、希望するそれぞれの学校種の学校等で定められた期間で教育実習を行い、必ず単位を取得する必要があります。

学校教育の現場を体験する機会
教育実習では、教員経験豊富な指導教員のもとで、教科の学習指導だけでなく、学校行事や課外活動を支援する教員としての役割といった、体験を広く積むことで、大学で学んでいる専門知識に加えて、学校教育の実際を体験的・総合的に理解を深め、実践教育や教育実践研究の基礎的な能力と態度を身につけることができます。

子供たちとのふれあいを通じて適切な関わり方を学ぶ
教育実習において、子供たちと交流することは、学校現場の指導を実践しながら、学級担任としての役割を学ぶことができます。子供たちといかにコミュニケーションをとりながら教育を行うのかについて、体験することも実習を行う上で重要な体験となります。

教員になるうえで教育現場における自分の課題を知る
教育実習に参加することで、教員になるうえでの必要な能力や適性を考え、自ら問い直す機会を得ることができます。その課題をもとに、4年次後期に実施される「教職実践演習」において、様々な学びなおしを経験し、学校教育の現場に立った際に生かすことができます。

2.教育実習の心得  (『教育実習ガイドブック』富山大学出版会より抜粋)
教育実習に参加する際は、学生としての身分に加えて教員としての立場が加わります。したがって、教育実施中は現場の教員としての立場で服装や勤務を行わなければなりません。また、受入れていただく実習校は、多くの通常業務に加えて、貴重な時間を削って教員を目指す学生を全力で指導やサポートをしてくださいます。教員免許状を取得するために、ただ申し込むのではなく、教員を目指すものとして、十分な自覚をもってください。

服装について

  • 教育実習中は、基本スーツ着用となります。実習期間中は夏季軽装の期間でありますが、着任、離任式がある場合は上着やネクタイ(男子生徒)を着用することがあります。
  • 実習期間中は夏季軽装での勤務が認められていますが、清潔で見苦しくない服装を心がけましょう。
  • 活動中心の授業の場合、ジャージなどの運動着での着用も認められますが、基本的にはその授業の時間のみ着用し、その他の時間は着替えるようにしましょう。

頭髪や装飾品について

  • 奇抜な髪形や髪染めは禁止します。また男子学生は髭を剃っておきましょう。
  • ピアスや指輪などの装飾品は、ときとして子供たちを傷つける場合があるので、着用しないようにしましょう。
  • 屋内、屋外で使用する運動靴をそれぞれ用意しましょう。子供たちと行動する際には、動きやすい靴を履いていることが、安全面でも大切です。

社会人としてのマナー

  • あいさつについて

学校現場では、他の職員や保護者、地域の方々、学校運営に関わる業者の方など、様々な人と出会うことがあります。子供たちや教員、ほかの実習生だけでなく、それらの方々にも明るい挨拶ができるようにしましょう。

  • 時間厳守について

学校現場では、学習指導案等の締め切りなど、提出の期限を守らなければならないことが多くあります。また、学年等で集合しなければならない時間が決められる場合も少なくありません。時間を守らないと子供たちだけでなく、多くの人に迷惑をかけるということを自覚し、メモを取るなどして、決して遅れないようにしましょう。

  • 言葉遣いについて

教育実習中においては、特に子供たちに対する言葉遣いに留意しましょう。子供たちと会話するだけでなく、実習生同士で話すときも、教員であるという立場を忘れないようにしましょう。

  • 整理整頓について

自分の持ち物はもちろんのこと、実習室や配置された学級で自分たちが使用するスペースの整理整頓に努めましょう。子供たちの実習生に対する興味・関心は大きく、子供たちの見本や手本になるようにしましょう。

3.教育実習の概要
教育実習は、通年として一年を通して履修する科目となります。この科目は事前指導、教育実習、教育実習事後レポートの提出、事後指導のすべてを行うことで単位を取得する構成になっています。

履修資格
教育実習を履修する学生は以下の条件をすべて満たす必要があります。

  • 教育実習に係る「事前指導」を履修した者
  • 各教科の指導法・教育の基礎的理解に関する科目・道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目について、原則全必要単位数を既に修得した者

教育実習の流れ (対象:人文学部、理学部、工学部、都市デザイン学部の学部生)

※教育学部は実習の流れが異なるので、所属学部の履修の手引きを参照してください。

対象:3年次

教育実習説明会(1回目)に参加し、次年度の「教育実習希望届」を受領する。

予定時期 内容
5月中旬~下旬 教育実習の目的、実施体制、概要、心構えについて
教育実習の申込み手続きについて

「教育実習希望届」を所属学部教務担当窓口へ提出する。

予定時期 内容
6月上旬~中旬 希望届記入(取得を希望する免許種・教科、その他)

※希望届の提出後に、大学と教育委員会にて調整し実習校を決定します。

教育実習説明会(2回目)に参加し、「実習校決定通知」を受領する。

予定時期 内容
9月中旬~下旬 実習校の決定、実習校決定後の手続について
(申込みの流れ、手続き、受入依頼)

実習校へ受入依頼を行います。

予定時期 内容
10月中旬 実習生が実習校を訪問し、受入依頼を行う
「教育実習受入内諾書」の提出依頼

所属学部教務窓口に、「教育実習受入内諾書」を提出する。

予定時期 内容
11月中旬 実習校からの内諾書の提出

対象:4年次

教員実地研究・教員採用セミナー内で開催される、教育実習オリエンテーションに参加します。

予定時期 内容
4月中旬 教育実習対応マニュアル、注意事項、健康チェックシート、
教育実習録(教育実習成績評価票含む)について

教育実習事前指導を受講します。

予定時期 内容
4月下旬 教育実習に当たっての心構え、学校の教育活動と教職員の服務、
教育実習の意義と役割、その他

各自の実習校にて、教育実習を実施します。

予定時期 内容
5月初旬~9月下旬 教育実習指導
(中学校:3週間、高等学校:2週間)

 

教育実習中の注意事項

  1. 教育実習の申込み後の辞退は認められません。
  2. 教育実習は、私的理由による実習の早退・欠席は認められません。
  3. 教育実習は指定された学校以外での実施はできません。
  4. 教育実教育実習期間中は、教員としてふさわしい服装・態度が求められ、正規教員と同様の振舞いが要求されます。

このほかにも社会人としての振る舞いが要求されます。教育実習で出会う子ども達にとっては、みなさんも立派な「先生」の一人です。先生としての振る舞いを意識しながら、行動してください。

実習終了後、所属学部教務に教育実習事後レポートを提出し、教育実習事後指導を受講します。

予定時期 内容
10月下旬 教育実習の目標と評価